安全運転に必須!ドライブレコーダーの付け方・選び方を解説

ドライブレコーダーを装着している車両も、多くいます。

まだ装着していなくても、取り付けを検討している方もいらっしゃいます。

しかし、安全運転をする際はドライブレコーダーが必須といっても過言ではありません。

また、ドライブレコーダーを取り付けようと思っても取り付け方がわからない、選び方がわからない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ドライブレコーダーを取り付けるべき理由・取り付け方・選び方を詳しく解説しています。ぜひ最後まで読み進めていきましょう。

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トライブレコーダーを取り付けるべき理由

ドライブレコーダーを取り付けずに運転すると、煽り運転や事故など、万が一の事態に自身の正当性を示すことができない可能性があります。

そのほか、自身の運転を客観的に振り返るときも、ドライブレコーダーが必要です。

以下にドライブレコーダーを付けるべき理由を解説します。

煽り運転への対策

車の運転時に出くわす可能性があるのが煽り運転です。

煽り運転に巻き込まれると焦りが原因で事故を起こす可能性があります。

その際にドライブレコーダーを付けていれば、煽り運転をされるきっかけが確認できるほか、万が一事故に発展しても、証拠として記録されます。

事故が起きた場合の証拠を残す

事故を起こすと記憶が曖昧になり、双方の言い分が異なるなど、事故当時の状況を正しく伝えられません。

その際に重要なのが、ドライブレコーダーの映像記録です。

ドライブレコーダーに映像記録が残っていれば、映像記録を元に実際に起きた事故の状況を正しく伝えられます。

安全運転の意識向上

ドライブレコーダーは、運転時の映像も記録されるため、運転を見直すきっかけになります。

運転時の映像からどのような癖があるのか分析でき、改善や安全運転意識向上につなががります。

また、自分や会社の従業員が事故を起こさないためにも、運転の仕方を把握するためにドライブレコーダーに映像記録を残すことは大切です。

事故を起こした場合、人の命を脅かすだけでなく、会社の信用にも関わってきます。

ドライブレコーダーを取り付けて運転状況を確認し、日頃から安全意識を高めましょう。

ドライブレコーダーの種類

ドライブレコーダーの映像記録はSDカードで保存するタイプと、クラウドで保存するタイプがあります。

ここでは、SDカードのタイプとクラウドで保存するタイプの概要を解説します。

SDカード保存タイプ

SDカードで保存するタイプのドライブレコーダーは、ドライブレコーダーに挿入しているSDカード内に映像記録が保存されます。

比較的安価であり、SDカードの容量に応じて記録できる時間が決まります。

ただし、映像を確認するにはパソコンに取り込む必要があります。

そのため、SDカードで保存するタイプは、すでにパソコンを持っている場合におすすめです。

クラウド保存タイプ

クラウドで映像記録を保存するタイプのものは、SDカードで保存するタイプのものと比較すると高価になります。

自動でクラウド上にドライブレコーダーの映像記録が保存され、スマートフォンで映像記録を確認できます。

駐車中の当て逃げや盗難など起きた際に、管理者に通知される機能も備わっているため、車の管理にも適しているのがクラウド保存タイプのドライブレコーダーです。

そのほか、離れた場所で社員の状況確認機能やJAFへの救援要請機能が備わっているものあります。

ドライブレコーダーのカメラタイプ

ドライブレコーダーにはさまざまな種類のカメラタイプがあります。

以下、簡単に紹介するので参考にしてみてください。

ドライブレコーダーのタイプ概要
フロントカメラカメラとディスプレイが一体型になっているドライブレコーダーです。ドライブレコーダーの中でも比較的、価格が安くて簡単に取り付けできます。
運転時に前方の録画ができますが、側面と後方の録画ができないため注意が必要です。
リアカメラ主に後方の映像を記録するドライブレコーダーがリアカメラになります。煽り運転の証拠残しや、追突事故の状況を記録可能です。
また、駐車中に後方への当て逃げ対策にもリアカメラは有効です。
後方の映像記録をしっかりと残したい方におすすめのドライブレコーダーになります。
前後2カメラ運転時の記録を前後ともにしっかり残したい方におすすめです。
前後の記録を残せますが、前方と後方のカメラをつなぐ配線処理が必要になるため、設置に手間がかかる点がデメリットになります。
また、側面の状況は記録されないため注意が必要です。
360°カメラタイプ
前後のほかに側面と車内の様子を記録できるドライブレコーダーです。詳しい状況把握が可能ですが、リアウィンドウからカメラが離れているため、後方の車のナンバープレートが確認しにくいデメリットがあります。
3カメラタイプ
前後を高画質で記録できるドライブレコーダーで、車内の様子も記録できます。しかし、カメラの数が増えるため設置に手間がかかり、価格はほかのドライブレコーダーと比較すると高めです。
ルームミラータイプ
デジタルルームミラーにドライブレコーダーの機能を持たせ、リアルタイムで状況を確認できます。視認性の良さと見た目のシンプルさがメリットです。
カーナビ運動タイプ
カーナビで記録映像を確認できます。そのほか、映像の細かな設定もおこなえる特徴があります。モニターが不要といったメリットはありますが、カーナビが連動対応していないと取り付けできません。

ドライブレコーダーの選び方のポイント

さまざまなドライブレコーダーがある中で、何を基準にして選べば良いかわからない人もいるでしょう。

以下にドライブレコーダーの選び方のポイントを解説します。

フレームレートの滑らかさ

1秒間に何枚の画像を撮影できるか示したものがフレームレートです。

例えば、30fpsであれば1秒間に30枚の画像を撮影しています。

つまり、フレームレートの数字が高い方が滑らかな画像となり、証拠画像の詳細を残しやすくなります。

ドライブレコーダーは30fpsと60fpsのものが主流となっていますが、30fpsより低いフレームレートを選んでしまうと画像が粗くなり、証拠画像として機能しない可能性があります。

そのため、証拠画像をしっかり残すのであれば30fps以上のドライブレコーダーがおすすめです。

ドライブレコーダーの解像度

解像度が高ければ高いほどドライブレコーダーの映像は高画質になります。

例えば、当て逃げされた場合、加害車両のナンバープレートを読み取る必要があります。

映像記録の画質が悪いとナンバープレートが上手く読み取れず、特定することが難しくなる場合があります。

解像度は最低でもフルハイビジョン(1920x1024px)のものを選びましょう。

夜間走行と逆光補正機能の感度

夜間走行が多い方は夜間に適したドライブレコーダーを検討してください。

夜間の場合、ドライブレコーダーのフレームレートが落ち、状況把握が困難になります。

そのため、ドライブレコーダーにHDR(ハイダイナミックレンジ合成)やWDR(ワイドダイナミックレンジ)機能が搭載されているか確認し、逆光対策や夜間に適したものを選びましょう。

衝撃の検知

衝撃を検知して映像記録を残すドライブレコーダーもあります。

決定的な瞬間を残すため、どの程度の衝撃で検知するか確認しましょう。

また、事故時の映像は貴重なため、日常の映像記録で上書きされないよう注意が必要です。

そのため、上書き禁止の設定などデータの保護ができるものがおすすめです。

補助電源の確保

事故の衝撃で電源の供給が絶たれるとドライブレコーダーが機能しなくなります。

そのような場合に補助電源が確保できれば、事故の決定的な瞬間を逃さずに済みます。

補助電源の確保は、バッテリー搭載のものやスーパーキャパシタを使用して蓄えておくドライブレコーダーがおすすめです。

撮影できる範囲

事故の詳細を把握するために、撮影できる範囲がどの程度であるか確認しましょう。

ドライブレコーダーの死角で事故が起きてしまうと、状況把握が困難になります。

撮影範囲が広いドライブレコーダーの取り付けがおすすめですが、撮影範囲が広い分、画質が悪くなるものもあります。

そのため、撮影できる範囲と画質のバランスを考慮して選んでください。

必要なモニター

ドライブレコーダーの映像を確認するために、別途モニターが必要になる場合があります。

簡単に設置したい場合、モニター搭載ドライブレコーダーがおすすめです。

しかし、モニター搭載のものは本体が大きくなり、視界が制限されて運転に支障をきたす可能性もあるため取り付け位置には注意しましょう。

GPS機能の搭載

事故を起こした場合、どこで事故を起こしたかが大切です。

また、車のスピードや時間も証拠として重要になります。

GPS機能搭載のドライブレコーダーであれば、場所・スピード・時間の記録が可能です。

映像だけでなく細かな状況把握のためにもGPS機能搭載のドライブレコーダーを検討しましょう。

ドライブレコーダーを取り付ける際の注意点

ドライブレコーダー取り付けの際はいくつか注意点があります。

以下の注意点をそれぞれ解説します。

貼り付け面の清掃を怠らない

貼り付ける際は必ず貼り付け面の清掃をしましょう。清掃を怠るとブラケットの粘着が弱くなり、走行中にドライブレコーダーが落下する可能性があります。

落下した場合に注意が散漫になり、事故を起こす可能性もあり危険です。そのため、専用のクリーナーを使用し、ガラス面とブラケットの両方を清掃してから取り付けてください。

ブラケットを取り付けた後は最低でも24時間おく

ブラケットの取り付け時、両面テープがきちんと貼り付くまで最低でも24時間おきましょう。そのため、ドライブレコーダーを取り付けた直後は運転を控えるようにしてください。

ドライブレコーダーを取り付けた直後にすぐ運転をすると、運転時の振動によってドライブレコーダーが落下する可能性があります。

信号機確認の妨げにならないように設置する

取り付け位置を間違えると、ドライブレコーダーで視界が遮られて信号機が確認しにくくなる可能性があります。

視界の悪さは事故につながるため、取り付けの際は位置を確認して邪魔にならないよう設置してください。

フロントカメラはフロントガラス上部20%以内に取り付ける

ドライブレコーダーはフロントカメラはフロントガラスの上部20%以内に取り付けるのが一般的です。上部20%以上の位置に取り付けてしまうと運転の妨げになります。

そのため、取り付け時はフロントガラスから20%以内を意識し、映像記録を確認してください。

説明書の手順に必ず従うこと

ドライブレコーダーを取り付ける際は、必ず説明書の手順に従って取り付けるようにしてください。

説明書の手順とは違う方法で取り付けてしまうと、ドライブレコーダーがきちんと取り付けらず、誤った位置や誤った配線をしてしまう可能性があります。

誤った取り付け方法は安全運転にも影響が出るため、取り付け時は説明書を熟読し、正しい方法で取り付けましょう。

取り付ける際に車内の内装に気を付ける

ドライブレコーダーを初めて取り付ける場合、無理に力を加えないよう注意してください。

無理に力を加えると、車内の内装を傷つけたり、不自然な取り付け方になったりする可能性があります。

また、車内での作業になるため工具などを内装にぶつけて傷つけないようにしましょう。

操作しにくい位置に取り付けない

ドライブレコーダー取り付けの際は操作性の良さを考慮して取り付け位置を決めてください。

操作しにくい位置にあると、映像が上手く確認できない可能性があります。

また、付け直す場合に使用した両面テープは再利用できないため、新たに両面テープを購入する費用と手間もかかります。

運転の妨げにならないよう配線に気をつける

ドライブレコーダーの取り付けには配線が必要になります。配線する際は運転の妨げにならないように誤った配線の仕方や無理な配線はしないようにしてください。

誤った配線や無理な配線はドライブレコーダーを壊してしまう可能性があります。ドライブレコーダーが壊れてしまうと社員の運転状況を確認できません。

そのため、取り付け時は配線に無理がないか、正しい配線方法で取り付けているか確認しましょう。

取り付ける自信がない場合は業者に依頼する

ドライブレコーダーを自分で取り付ける自信がない方は業者に依頼するのが確実です。

業者に依頼することで誤った位置や誤った取り付け方でトラブルを起こす事態を避けられます。

また、綺麗に配線でき、車内の内装を傷つけません。

記録映像もしっかり確認できる位置にありながら、運転の妨げにならない位置に取り付け可能です。

まとめ:万が一のときや安全運転意識向上に役立つドライブレコーダーは適切な付け方を

ドライブレコーダーの取り付け方を解説しました。

運転をされる方であれば事故を起こす、巻き込まれる可能性は避けられません。

事故に遭われてしまった場合、ドライブレコーダーの映像記録があることで警察側に状況を適切に伝えることができ、事故の状況を適切に判断してもらえます。

また、社用車では社員の運転状況を確認されることもあります。

社員の危険運転を確認した場合、交通安全の指導に問題はないか確認しましょう。

危険運転車の指導には、JAFトレの受講で安全運転への意識の醸成を図ることをおすすめします。

また、危険運転車だけでなく、定期的なJAFトレの教育の実施、定期的なドライブレコーダーの映像記録を確認することで、継続的に社員の安全意識醸成を図ることも可能です。

そのほか、ドライブレコーダーの映像記録は、事故の過失を決める際にも証拠を残す必要があるため、取り付けていない方はこの機会にドライブレコーダーを取り付けましょう。

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