人感センサーが搭載されているドライブレコーダーを利用することで、さまざまな事故や犯罪から車両やドライバーを守れます。
しかし、人感センサー搭載のドライブレコーダーにはさまざまなタイプがあり、しっかりと選んで購入しないと、いざという時の記録ができていない、といった事態になりかねません。
本記事では、ドライブレコーダーにおける人感センサーを購入する際のポイントやメリット・デメリット、使用上の注意点などについて解説します。
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目次
ドラレコにおける人感センサーとは
ドライブレコーダーにおける人感センサーとは、主に人の動きを検知して、自動で録画モードをはじめとした防犯機能を作動させるシステムです。
人感センサーが対象の動きを感知した場合のみ録画が実行されるため、バッテリーやデータ容量を抑えて長期間に渡って録画体制の維持が可能です。
ドライブレコーダーにおける人感センサーは、主に映像に映っているデータ量の変化で人の動きを判断しています。
そのため、周囲の変化が少ない駐車時のトラブル対策として利用されています。
駐車場機能における録画方式
ドライブレコーダーの駐車場機能とは、車両のエンジンを止めている場合でも発生した衝撃や人の動きを感知して、自動で録画を開始する機能のことです。
当て逃げやドアパンチをされた際の証拠として使用できるほか、監視状態であることを周囲にアピールすることでトラブル対策としても利用可能です。
駐車監視機能で使用される録画方法はいくつかあり、それぞれに特徴が異なります。
以下に、主な録画方法の特徴について解説します。
常時録画
一つ目は、周囲を常に録画し続ける方法です。
周辺の状況にかかわらず周囲を録画しているため、トラブルの発生を漏らさず記録できます。
しかし、常に録画状態であることからバッテリーやデータ容量の消費が激しいため、常にデータ容量やバッテリーの残りには注意する必要があります。
また、常時録画の場合、画質が荒くなりやすい点にも注意が必要です。
衝撃察知による録画
二つ目は、衝撃察知(Gセンサー)による録画方法です。
車両のガラスや本体に発生した衝撃や振動、傾きを検知した際に、前後の映像を記録するため、ドアパンチや車上荒らし対策に効果的です。
衝撃察知による録画機能を利用する際は、感度設定に注意する必要があります。
感度が強すぎると強風などにも反応してしまう一方で、感度が弱すぎると衝撃の小さい当て逃げなどに反応できないケースが出てくるためです。
どの程度の衝撃で録画を開始するかは変更できるため、車両の使用状況に応じて感度を変更すれば、より効果的にトラブルを防げます。
動体検知による録画
最後は、動体検知(モーションセンサー)による録画方法です。
ドライブレコーダーが人や物の動きを検知した際に、自動的に録画を開始し周囲の動きがなくなったタイミングで自動的に停止します。
常時録画とは異なり、周囲の動きに変化があった時間だけを録画するため、バッテリーの消費やデータ容量の消費を抑えられる点がメリットです。
また、録画されている時間が少ないことから、目的の映像を探しやすい点もメリットといえるでしょう。
その一方で、カメラタイプによってはカバーできない範囲がある点には注意が必要です。
「駐車監視」機能付きドラレコでの防犯対策については、こちらの記事でもご紹介しています。
人感センサーの有効範囲
ドライブレコーダーにおける人感センサーの有効範囲は、約3~5mといわれています。
ただし、以下に挙げるような条件によっても、有効範囲は異なる点には注意が必要です。
- メーカーや機種
- 設置場所
- 時間帯(日中・夜間など)
より具体的な有効範囲を知りたい場合は、現在使っているドライブレコーダーのマニュアルの確認、もしくはメーカーに直接問合せをしてください。
人感センサー搭載のドラレコを使用するメリット・デメリット
人感センサー搭載のドライブレコーダーを使用するメリットやデメリットについて解説します。
メリット・デメリットを把握しておくことで、より効果的に車両をトラブルから守れるようになるので、ぜひ参考にしてください。
メリット
人感センサー搭載のドライブレコーダーを使用する最大のメリットは、データ容量やバッテリーの消費を大幅に抑えて記録できる点です。
常時録画は漏れなく記録を残せる反面、データ容量やバッテリーを大きく消費するため、実際にトラブル発生時の記録が残せなかった、といった事態になる可能性も少なくありません。
また、録画されている時間が少ないことから、目的の映像を探しやすい点もメリットといえるでしょう。
デメリット
人感センサー搭載のドライブレコーダーのデメリットは、人通りの多い駐車場にはあまり向いていない点です。
設定感度にもよりますが、人通りの多い道路沿いなどでは常に人感センサーが作動することとなり、常時録画時とあまり変わらない録画時間となってしまいます。
人感センサー搭載のドラレコを使用する際の注意点
人感センサー搭載のドラレコを使用する際の注意点について解説します。
状況にあわせて感度調整をする
一つ目の注意点は、状況にあわせて感度調整をすることです。
人感センサーに搭載されているセンサーの感度が低すぎると、小さい動きや遠くの動きを検知できない可能性が高まります。
反対に、感度が高すぎると、遠くの人の動きにも敏感に反応してしまい、録画時間が長くなってしまいます。
そのため、必要な場面が録画されていない、不要な映像が大量に録画されている、などの事態を防ぐためにも、使用状況にあわせたこまめな感度調整が重要です。
データ容量やバッテリーの残量に気をつける
二つ目の注意点は、データ容量やバッテリー残量に気をつけることです。
人感センサー搭載のタイプは、データやバッテリーの消費は少ないものの、まったく無い訳ではありません。
そのため、データ・バッテリーの使用量が少ないからと放置してしまうと、大事な場面の記録が残っていない、など事態につながります。
従業員や車両をトラブルから守るためにも、データ・バッテリーの残量はこまめに管理し、常に余裕のある状態を維持しましょう。
人感センサー搭載のドラレコを購入する際に見るべきポイント
人感センサー搭載のドラレコを購入する際に見るべきポイントについて解説します。
バッテリータイプ
一つ目の見るべきポイントは、バッテリータイプです。
バッテリータイプは、大きく分けて「内蔵バッテリー」「外部バッテリー」「車両バッテリー」の3タイプがあり、それぞれに以下のような特徴があります。
タイプ | 概要 |
---|---|
内蔵バッテリー | ・ドライブレコーダー本体にバッテリーが搭載されているタイプ ・設置が簡単 ・録画時間は少なめ |
外部バッテリー | ・外付けのバッテリーを使用するタイプ ・外部バッテリーを別途購入する必要がある ・長時間の録画が可能 ・配線作業が複雑になりやすい |
車両バッテリー | ・車両のバッテリーを使用するタイプ ・外部バッテリーの購入なく長時間の使用が可能 ・車両のバッテリー上がりに注意が必要 |
上記を参考に、車両の使用環境に最適なものを選ぶとよいでしょう。
データ容量
二つ目の見るべきポイントはデータ容量です。
ドライブレコーダーは、データ容量がいっぱいになると過去の記録を順次削除していくため、容量が大きいほど、過去を記録を保存できるためです。
多くのドライブレコーダーでは、SDカードに記録を保存する方式がとられており、使用される容量は32GB~256GBであるのが一般的となっています。
録画に使用する容量は、録画時間だけでなく画質によっても異なります。
自社の使用環境に応じて、どのよう程度の容量にするか決めるとよいでしょう。
カメラタイプ
三つ目のみるべきポイントはカメラタイプです。
ドライブレコーダーのカメラタイプは、大きく分けて「1カメラ」「2カメラ」「360°カメラ」の3タイプに分かれています。
各カメラタイプの特徴は以下のとおりです。
タイプ | 概要 |
---|---|
1カメラ | ・前方のみを撮影するタイプ ・側面や後方は撮影できない |
2カメラ | ・前方と後方を撮影するタイプ ・側面は死角となりやすい |
360°カメラ | ・一つのカメラで車両のすべての周囲および室内を撮影するタイプ ・後方車両のナンバーなど映りにくい箇所がある |
同じカメラタイプであってもメーカーによって、画角や画質をはじめとした性能や価格が異なります。
まとめ:人感センサー搭載のドラレコを導入して事故・犯罪に備えよう
人感センサー搭載のドライブレコーダーを利用すれば、データやバッテリーの消費を抑えた記録が可能です。
人感センサー搭載のドライブレコーダーにはさまざまなタイプがあり、機種によってカメラタイプやバッテリータイプなどが異なります。
駐車場を利用する時間や、利用シーンなどを考慮したうえで、最適なものを選びましょう。
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