昨今、世界情勢の影響などによる原油価格高騰の影響で社用車の燃料代も上がり、企業の経費負担増が悩みの種です。
そこで注目したいのが、燃費を良くする方法です。
運転操作の工夫や日常点検を通じて燃費は改善できます。
燃費の改善は単なる経費節約に留まらず、安全運転や適切な車両管理を通じて事故防止にもつながります。
この記事では、企業が押さえておきたい燃費を良くする方法を具体的に紹介。さらに、交通安全の視点も交えながら解説していきます。
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目次
社用車の燃費改善は企業にとって重要なテーマ

近年、燃料価格の著しい上昇が続く中、業務で車両を使用する企業にとって、燃料費の負担増加は無視できない問題になっています。
日々運転する機会の多い社用車などは、利用距離も増える傾向にあり、ドライバーの習慣やクセがコストに直結しやすいもの。
急発進や急加速、急ブレーキを意識的に減らし、交通状況をよく見て余裕を持って運転することができれば、単に燃費が改善するだけでなく、結果として安全運転にもつながります。
経済産業省資源エネルギー庁では、給油所小売価格の調査を原則毎週月曜日におこない、水曜日にHPで公表しています。価格推移の参考にしてみてください。
参考:石油製品価格調査 調査の結果|資源エネルギー庁
燃費を良くするには?運転操作の見直しから取り組むべし

「車の燃費を良くしたい」と思ったとき、最初に思い浮かぶのは「最新のエコカーに乗り換える」という手段かもしれません。
エコカーの進歩が著しく、その考えも当然間違いではありませんが、どのような車に乗ったとしても共通して効果が見込めるのは、ドライバーの運転操作改善です。まずはそこから取り組んでみましょう。
日々の加減速や車間距離の取り方、エアコンの使い方、車両の点検状態など、普段の習慣を見直すだけでも、燃費の違いに表れてくるはずです。
ここでは、国土交通省が啓発する「エコドライブ10のすすめ」を参考に、燃費改善の方法について紹介していきます。
自車の燃費を把握する
燃費改善の第一歩は、「どのくらい走って、どのくらい燃料を使っているか」を把握することです。
感覚的に「最近燃費が悪くなった」と考えるのではなく、車両ごとの燃費を可視化することで、改善の必要性や効果がわかりやすくなります。
営業車や配送車を複数台運用している企業であれば、車両ごと、ドライバーごとの運転傾向を確認することで、燃費改善だけでなく運転指導の材料にもなります。
燃費の計算は「満タン法」が一般的です。
①燃料満タン→②トリップメーターをゼロリセット→③次の燃料満タン→④この時点でのトリップメーター走行距離(km)÷今回の給油量(L)で算出した数字=概ねの実燃費(km/L)です。
たとえば、トリップメーターの走行距離が900kmを示していて、満タンにしたときの給油量が45Lちょうどだったとします。その場合の燃費は900÷45=20。つまり、その車の実燃費は概ね20km/Lと算出されるので覚えておくと便利です。
ムダな加減速を減らす

発進時に強くアクセルを踏み込む急加速や、前車に合わせて何度も加減速を繰り返す運転は、燃費を悪化させる要因になるため悪手となります。
業務中は時間に追われて急ぐ場面もあるかもしれませんが、そのようなときでも、優しく発進し、車間距離に余裕を持つことを意識しましょう。
そうすれば、燃料の消費を抑えるだけでなく、急アクセルや急ブレーキの操作が減ることで、ヒヤリハットや追突事故の防止にも効果的です。
早めのアクセルOFF
信号や交差点までアクセルを踏み続け、直前になってブレーキを踏み始める運転をよく見かけますが、燃費にも安全面にもプラスではありません。
前方の交通状況や信号の変わり目を早期に読み取り、減速が必要だとわかった段階でアクセルを戻すことで、自然に速度を落としやすくなります。
ハイブリッド車や電気自動車であれば、回生ブレーキ(減速時のエネルギーを電力に変えて発電)によって駆動用バッテリーを充電することができるので、さらに燃費が向上するでしょう。
早めのアクセルOFFはムダな燃料消費を抑えるだけでなく、後続車にもこちらの動きが伝わりやすくなり、「自分が事故を起こさない」だけでなく「相手に事故を起こさせない」効果にも期待が持てます。
エアコンやアイドリングの使い方を見直す

燃費に影響が出るのは運転操作だけではありません。エアコンの使用状況やアイドリングの長さにも左右されます。
たとえば、車内と外気の温度が25℃で同じだった場合、エアコンをONにしたままだと「約12%」燃費が悪化してしまいます。
また、エアコンがOFFだったとしても、10分間のアイドリングで「約130㏄」の燃料を消費しています。
もちろん、頻繁なエアコンのON・OFFは必要ありませんが、必要以上にエアコンを使用していないか、ムダにエンジンをかけたまま待機していないかを見直すことも必要です。
タイヤの空気圧や積荷の管理を徹底する
社用車の車両管理も燃費に大きく関係します。
タイヤの空気圧が不足していると走行時の抵抗が増え、燃費が悪化する原因になるため、日常点検をおこなう際、適正な空気圧に調整しましょう。
さらに、荷物を積みっぱなしにしていれば、その重さの分だけ車両に負担がかかります。
車内に不要な積荷がないか、乗車前に車内点検することをおすすめします。
こうした車両管理は、燃費改善だけなく、車両トラブルの防止や安全確認のしやすさにも結びついていきます。
燃費改善を企業の安全教育につなげる

先の解説の通り、燃費を良くする取り組みは経費削減だけなく、安全運転意識を高めることにつながります。
だからこそ企業では、燃費改善を個人任せにせず、社内で共有しながら継続していくことが大切です。
個人任せにしない環境づくり
燃費改善をただドライバー個人の裁量だけに任せると、従業員の間で取り組みに差が出る場合があります。
会社として運転のポイントを共有しあう機会を作ったり、定期的に運転方法のチェックをおこなったりなど、改善に臨みやすい環境を整え、会社全体で燃費改善に取り組みましょう。
安全運転を定着させる継続教育
運転行動の改善は、一度や二度の注意喚起だけでは定着しないものです。
朝礼やミーティング、日常の声かけ、定期的な研修などを通じて、繰り返し意識づけることが大切です。
継続教育によって、ひいては燃費改善に繋がる安全運転を習慣として根付かせましょう。
燃費の良い運転を社内の共通基準にする
急発進をしない、車間距離に余裕を持つ、不要なアイドリングを減らすといった行動を、社内の共通基準として共有していきましょう。
誰が運転しても一定水準の運転ができる環境を整えることで、経費削減と安全意識の向上の両立を実現することができます。
まとめ:燃費の良い運転で経費削減|より盤石な事故防止体制を構築する
この記事では、企業が押さえておきたい燃費を良くする方法について、交通安全の視点も交えながら解説しました。
燃料代が気になる今だからこそ、企業としては「燃費の良い運転」と「安全な運転」を切り離さず、両立させる視点が重要です。
そして、その取り組みを一過性で終わらせず、継続的な教育へつなげることで、事故防止の効果はさらに高まります。
そこで紹介したいのが、JAF交通安全トレーニング(通称JAFトレ)です。
JAFトレとは、JAFが長年蓄積してきた交通安全のノウハウを活かした、e-ラーニング形式の交通安全教材です。毎月配信される実践的な教材を通じて、危険予知や安全運転のポイントを継続的に学べます。
また、パソコンはもちろん、スマホやタブレットでも受講できるため、すき間時間を活用しながら効率よく学べます。受講状況を管理者が確認できる機能もあるため、社内教育を継続しやすいのも特徴です。
JAFトレを活用して燃費の良い運転を実現し、経費削減と事故防止を定着させていきましょう。
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