【2026年度全国版】安全運転管理者講習とは?受講対象・日程・費用・注意点を解説
安全運転管理者は、年に1回、公安委員会が実施する安全運転管理者講習を受ける必要があります。
講習は、道路交通法の改正内容や交通事故の発生状況、そのほか安全運転管理者として必要な知識を学び、事業所における交通事故防止につなげることが目的です。
企業の担当者としては、2026年度の講習に臨むにあたって、「誰が受講対象になるのか」「日程はどこで確認するのか」「費用はいくらなのか」など、不安があるかもしれません。
そこでこの記事では、2026年度の安全運転管理者講習について、受講対象、開催日程、講習手数料、受講方法、注意点をわかりやすく解説していきます。
目次
そもそも安全運転管理者とは?

安全運転管理者とは、事業所で使用する車両の安全運転を確保するため、ドライバーへの指導や教育、運行管理といった交通事故防止に関する業務を担う担当者です。
一定台数以上の車両を保有する事業所では、安全運転管理者を選任し、都道府県公安委員会へ届け出る必要があります。
これは、道路交通法第74条の3などにより定められています。
出典:道路交通法第74条の3 安全運転管理者等|e-Gov法令検索
安全運転管理者の選任が必要な事業所

安全運転管理者の選任が必要になるのは、乗車定員11人以上の自動車を1台以上使用している事業所、またはそれ以外の自動車を5台以上使用している事業所です。
大型自動二輪車や普通自動二輪車については、1台を0.5台として計算します。
また、自動車の使用台数が20台以上になる場合は、副安全運転管理者の選任も必要です。
副安全運転管理者は、20台以上40台未満で1人、40台以上の場合は20台を増すごとに1人追加して選任します。
複数の事業所がある企業では、会社全体ではなく事業所ごとに台数を確認し、安全運転管理者や副安全運転管理者が何人必要なのかを判断しましょう。
安全運転管理者の主な業務

安全運転管理者の主な業務は以下の通りです。
- ドライバーの状況把握
- 運行計画の作成
- 異常気象時の安全確保
- 酒気帯びの有無の確認と記録の保存
- 運転日誌の備付けと記録
- 安全運転指導
など、多岐にわたります。
特に近年は、アルコール検知器を用いた酒気帯び確認や記録の保存など、安全運転管理者に求められる業務がより具体化しています。
安全運転管理者の要件や届出方法については、こちらの記事を参考にしてください。
安全運転管理者講習について

安全運転管理者講習とは、公安委員会が安全運転管理者や副安全運転管理者に対して実施する法定講習のことです。
公安委員会から通知を受けた場合、自動車の使用者は選任している安全運転管理者等に受講させなければなりません。
受講対象者は安全運転管理者と副安全運転管理者
講習の受講対象となるのは、安全運転管理者と副安全運転管理者です。
安全運転管理者を選任して届け出ると、年に1回、講習通知書が事業所宛に届きます。
副安全運転管理者を選任している場合も同様です。
ただし、安全運転管理者と副安全運転管理者では講習時間や手数料が異なるため、通知内容をよく確認しましょう。
講習で学ぶ主な内容
安全運転管理者講習では、交通関係法令、安全運転に必要な知識、ドライバーに対する交通安全教育、安全運転管理者の基本業務などを学びます。
年度ごとの交通事故情勢や、近年の法改正・制度変更なども講習内容に反映されます。
講習は年1回の受講が必要
安全運転管理者講習は、原則として年1回受講するものです。
通知書が届いたら、指定された方法に従って申し込みをし、期限内に受講しましょう。
業務の都合によって指定日に受講できない場合は、別日程やオンライン受講の可否を早めに確認しておきましょう。
2026(令和8)年度の開催日程・受講方法・費用

安全運転管理者講習の開催日程や受講方法は、都道府県ごとに異なります。
2026年度の講習を受講する予定のある事業所は、管轄の都道府県警察等の案内を確認しましょう。
開催日程や会場は都道府県ごとに確認する
以下、2026年度における各都道府県の安全運転管理者講習開催日程をまとめています。
| 北海道 | 北海道 |
| 東北 | 青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県 |
| 関東・甲信越 | 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県・栃木県・群馬県・山梨県・長野県・新潟県 |
| 北陸 | 富山県・石川県・福井県 |
| 中部 | 岐阜県・静岡県・愛知県・三重県 |
| 近畿 | 滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県 |
| 中国 | 鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県 |
| 四国 | 徳島県・香川県・愛媛県・高知県 |
| 九州・沖縄 | 福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県 |
※2026年度の開催日程が未公開の都道府県については、管轄の都道府県警察等に直接ご確認ください。
受講方法はオンライン型もある

会場に出向いておこなう対面型講習がある一方で、多くの都道府県ではオンライン受講にも対応しています。
オンライン受講では指定された日時にライブ配信などにより受講ができるため、会場まで移動する必要がなく、忙しい業務内でも受講時間を調整しやすい点がメリットです。
ただし、オンライン受講ができるかできないかは都道府県によって異なります。
また、受講には事前の申し込みや受講者情報の登録、パソコン・タブレットなどの端末、安定したインターネット環境が必要になる場合があるので、通知書や各都道府県警察等の案内を確認しましょう。
講習時間
講習時間は以下のとおりです。
- 安全運転管理者:6時間以上10時間以下
- 副安全運転管理者:4時間以上8時間以下
多くの場合、講習は1日がかりで実施されます。
業務の合間に受けるのは難しいため、あらかじめ予定を調整しておきましょう。
複数の事業所で安全運転管理者や副安全運転管理者を選任している企業では、受講漏れがないよう、対象者と日程を管理しておくと安心です。
講習手数料と支払い方法
安全運転管理者講習の講習手数料は以下のとおりです。
- 安全運転管理者:5,100円
- 副安全運転管理者:3,400円
講習手数料はいずれも非課税で、支払い方法は都道府県や実施団体によって異なります。
事前納付が勧められていたり納付書支払い、キャッシュレス決済、オンライン決済など、地域ごとに運用が違うため、講習通知等を確認して準備しましょう。
安全運転管理者講習までの流れ

安全運転管理者講習を受講する前に、いくつか確認しておくべき事項があります。
ここからは、安全運転管理者講習までの流れを紹介します。
安全運転管理者を選任したことを届け出る
安全運転管理者を選任したら、15日以内に都道府県公安委員会に届け出なければなりません。
申請に必要な書式や提出方法は、管轄の都道府県警察のWEBサイト等を確認してみましょう。
また、部署異動や転勤によって安全運転管理者が変わったり、社用車の台数が減って安全運転管理者を解任する場合は公安委員会への届出が必要です。
特に変更の場合、新しい安全運転管理者の届出が済んでいないと講習の対象者として扱われない可能性がありますので、速やかに実施しましょう。
なお、前年度から同じ安全運転管理者が継続している事業所では、通常、新たに届け出る必要はありません。
ただし、事業所名・所在地・車両台数などに変更がないかを確認し、変更がある場合は必要な手続きをおこなってください。
公安委員会から講習通知書が届く
次に、安全運転管理者や副安全運転管理者を選任して届出をしている事業所には、公安委員会から講習通知書が届きます。
通知書には、以下の内容などが記載されています。
- 講習の開催日時
- 講習会場
- 受講対象者
- 申し込み・予約方法
- 講習手数料の納付方法
- 当日の持ち物
- 受付時間や注意事項
- オンライン受講について
通知書が届いたら、まず受講対象者の氏名や事業所情報に誤りがないか、また、講習日が指定されているのか、複数の日程から希望日を選べるのかを確認しましょう。
複数日程から選択して予約する場合、希望日程が定員に達すると受講できない可能性があります。
なお、講習手数料の納付方法も、都道府県によって異なります。
納付書による納付、金融機関での支払い、キャッシュレス決済、オンライン決済などにくわえ、地域によって納付が事前もしくは当日なのかも運用が異なるため、指定された方法で納付しましょう。
あとは、講習に必要な持ち物を事前に準備して、当日の講習に臨みます。
安全運転管理者講習の注意点

安全運転管理者講習を受講する際、事前に確認しておきたい注意点があります。
手続きや受講方法を誤ると、当日受講できなかったり、再受講が必要になる場合があります。
代理受講は認められていない

安全運転管理者講習では、安全運転管理者本人が受講する必要があり、代理受講は認められていません。
特に注意しなければならないのは、人事異動などで安全運転管理者が変わった場合です。
タイミングによっては、前任者の名前で講習通知書が届くことがありますが、そのまま新任者が受講できるとは限りません。
安全運転管理者を変更した際は、管轄の警察署で選任・解任や変更の届出を済ませてから、安全運転管理者講習を受講するようにしてください。
遅刻・途中退席・中抜けは厳禁
安全運転管理者講習は、原則として講習の全過程を受講する必要があります。
遅刻や途中退席、中抜けをした場合、受講修了を認められず、再受講が必要になる可能性があります。
事前に納付した講習手数料が還付されないケースもあるので、当日は会場までの移動時間を確認し、余裕を持って到着できるようにしましょう。
オンライン受講の場合も、開始時刻や接続環境、本人確認の方法などを事前に確認しておくと安心です。
駐車場の有無を確認しておく
会場での受講に臨む場合は、駐車場の有無も事前に確認しておきましょう。
会場によっては駐車場が用意されていなかったり、公共交通機関でのアクセスが推奨されていることがあります。
車で行く必要がある場合は、会場周辺のコインパーキングや所要時間をチェックしておきましょう。
まとめ:安全運転管理者講習の学びを事故防止に活かす

この記事では、2026年度の安全運転管理者講習について、開催日程や受講の注意点を解説しました。
安全運転管理者講習は、交通法令の改正や交通事故の傾向、安全運転管理に必要な知識を学ぶ大切な機会です。
講習で得た内容を社内に共有し、日々の運転管理やドライバー教育に活かすことで、企業全体の事故防止につながります。
特に近年は、アルコール検知器を用いた酒気帯び確認が義務化されるなど、安全運転管理者に求められる役割がより重要になっています。
安全運転管理だけが知識を持つのではなく、ドライバー一人ひとりが交通安全意識を高め、継続的に学べる環境を整えることが必要です。
そこで活用したいのが、JAF交通安全トレーニング(通称JAFトレ)です。
JAFトレでは、JAFが長年蓄積してきた交通安全のノウハウをもとに、企業ドライバー向けの安全運転教材を毎月e-ラーニング形式で配信しています。
パソコンやスマートフォン、タブレット端末から受講できるため、日々の業務の合間に効率よく交通安全教育を実施できます。
また、安全運転管理者の仕事内容や選任方法などについて解説した資料として「安全運転管理者の解説本」を提供しています。
安全運転管理者講習で得た学びとあわせて活用し、自社の安全運転管理体制の強化に役立ててください。
これを見ればすべて解決!
