夏の行楽シーズン到来|運転する前にチェックしたいこの時期のポイントとは?真夏の事故を防ぐ方法を徹底解説!
夏の行楽シーズンは帰省や旅行、レジャーなど車を利用する機会が増えることに伴い、交通量が多くなります。
特に高速道路や観光地周辺では渋滞が発生しやすく、思わぬ長時間運転を強いられることもあります。
夏場の長時間運転は、疲労や集中力の低下、暑さによる熱中症や脱水症状の危険などによって、交通事故のリスクが高まります。
さらに、子どもたちが外出する機会が夏休みで増えるため、一般道においても普段以上に慎重かつ余裕を持った運転が求められます。
特に、物流や医療・介護福祉など、社会インフラを維持するうえで必要不可欠な仕事に従事する人にとって、いつも以上に交通安全の意識を高めておくべき時期と言えるでしょう。
この記事では、夏の行楽シーズンに起こりやすい交通環境の変化を踏まえ、実践したい交通安全のポイントを解説していきます。
交通安全のお困りごと・お悩みもお気軽にご相談ください。
目次
【2026年夏予測】行楽シーズンの交通傾向は?

地域によっても異なりますが、例年、7月20日ごろから多くの学校で夏休みが始まり、家族連れの外出や観光地への移動が増えやすくなります。
さらに2026年は、8月11日(火)が「山の日」で祝日となるため、8月8日(土)から8月11日(火)にかけて連休を取りやすいカレンダーとなっています。
企業によっては8月12日(水)以降を夏季休暇とし、お盆期間とあわせて長期休暇にするケースもあります。
行楽シーズンに交通事故が増えるのはなぜか?
このような夏の行楽シーズンは、普段あまり運転しないペーパードライバーや、休日だけ運転するサンデードライバーも増える傾向にあります。
運転に不慣れなドライバーは、土地感のない場所や不慣れな車で運転がおぼつかなかったり、車線変更や合流、駐車場の出入りなどで状況判断を誤るケースもあります。
そのような挙動の車を見かけたら一定の距離を置いて様子を見るなど、事故に巻き込まれないための予防運転をおこなうようにしましょう。
また、夏場には暑さの中で渋滞にはまったり、長時間の運転をおこなうことによって疲労感の増大、集中力の低下を招き、注意力が散漫になる危険性があります。
行楽シーズンに多い事故とは?
NEXCO各社の統計によると、2025年8月7日から8月17日までの11日間で、全国の高速道路の主な区間における10km以上の渋滞は384回発生しました。
渋滞が起こりやすいこの時期に注意したいのが、追突事故や合流・車線変更時の接触事故です。
交通量が多い中、運転に慣れないドライバーが増えることで、前方車両の減速や停止に気づくのが遅れて追突事故につながったり、安全確認が不十分なままの合流や車線変更時の急ブレーキ・急ハンドルによって接触事故が起きたりします。
業務で運転するドライバーは、周囲の車が不自然な動きをした場合、十分な車間距離を保って接近しないゆとりを持ちましょう。
参考:お盆期間における高速道路の交通状況(速報)【全国版】|NEXCO中日本
夏の運転ポイント|気温上昇・人流増加に注意

夏の運転は、気温の上昇や行楽による人の移動が重なり、いつもとは違うリスクが生じます。
ドライバーの体調管理はもちろんのこと、周囲の交通環境の変化に対応できることが求められます。
ここでは、夏の運転で特に気をつけたいポイントを解説していきます。
眠気誘発はエアコン設定が原因?夏の気温上昇による落とし穴
夏は日差しが強く、車内温度が上昇しやすいため、熱中症や脱水症状に注意が必要です。
エアコンは一般的に内気循環モードの方が冷えますが、長時間、内気だけで循環をおこなっていると車内の酸素濃度が低下し、眠気を誘発する可能性があります。
適度に外気導入モードに切り替えたり、窓を開けるなどして車内の空気を入れ替えましょう。
また、2時間に1度は休憩して身体のリフレッシュをすると良いでしょう。
参考:ドライブ中で、空調は「内気循環」「外気導入」どちらがいいの?(JAFユーザーテスト) | JAF
疲労・眠気・集中力低下の原因と対策

長距離運転では、疲労や眠気、集中力の低下が事故の原因となります。
単調な高速道路や幹線道路の渋滞は、景色や運転操作の変化が少なく睡魔を誘います。
眠気を防ぐためには、2時間に1回の休憩、ストレッチや水分補給が効果的です。
コーヒーなどのカフェインの摂取やガムを噛むなども眠気覚ましに有効ですが、根本的な解決にはならないので、眠気を感じたらサービスエリアやパーキングエリア、コンビニなどに寄って十分な休息を取ることが必要不可欠です。
渋滞時に起こりやすい交通事故と心がけ
先述したように、行楽シーズンに起こる交通事故の特徴として追突や車線変更時の接触が挙げられます。
これは渋滞に巻き込まれた際、発進と停止を繰り返す中で車間距離が詰まりやすく、その疲労から集中力の低下が起こり、よそ見や判断の遅れが生じることに起因します。
また、ペーパードライバーやサンデードライバーの存在も散見されることで、職業ドライバーにとっては普段のペースで運転しづらく、余分なストレスを感じることもあるかもしれません。
「こっちは仕事なのに…」「予定していたスケジュールに大幅な遅れが生じた」といった不満や焦りによって、運転中に苛立ちを抑えきれなくなった結果、運転操作が荒くなったり注意散漫になったりすることで、追突をはじめ他車との接触原因となるケースが懸念されます。
事故を防止するためにも、車間距離を十分に保ち、急ブレーキや急発進を控えた運転を心がけましょう。
また、事前に渋滞情報をはじめ、付近の交通情報などをチェックして混雑を避けるルート選定も有効です。
ドライバーのリスク管理と安全運転のポイント
交通量が多くスムーズに目的地に向かない状況だと、早く着きたいと焦る気持ちが生まれるかもしれません。
しかし気持ちが先行して、過度にスピードを出したり、急な車線変更や追い越し、無理な割り込みをおこなえば事故のリスクを飛躍的に高めてしまいます。
安全運転の基本は、無理ない速度スピードや適切な車間距離の確保といった、余裕を持った運転をおこなうことです。
渋滞中や長時間運転中のスマホ利用に注意する
夏の行楽シーズンは、渋滞や長距離運転により車内で過ごす時間が長くなりやすく、到着時間の確認やルート検索、業務連絡、はたまた魔が差してゲームや動画再生したい気持ちに駆られることがあるかもしれません。
しかし、運転中のスマートフォンやカーナビゲーションの操作や注視は、その画面に意識が向いてしまい、周囲の交通状況に対する注意が不十分になります。
携帯電話等を使用した死亡事故は、使用しなかった場合と比べて3.4倍の比率で発生しているという2025年の警察庁による調査結果からも明らかなように、前の車に追突してしまうなどの重大事故につながりやすいので、運転中にスマホ等を利用する行為は避けましょう。
近年強化された運転中スマホ利用の罰則については以下の記事を参考にしてみてください。
出典:やめよう!運転中のスマートフォン・携帯電話等使用|警察庁Webサイト
万が一に備えて|日ごろの日常点検で思わぬ事故を防ぐ

日ごろの日常点検は、事故防止・安全運転の第一歩です。
特に、夏場に起こりやすい「タイヤのパンク・バースト」や「オーバーヒート」は、故障現場での即時復旧が難しく、予定が大きく崩れる可能性もあります。
タイヤの空気圧や溝の状態、ブレーキやライトの点灯、オイルや冷却水の量などを点検しておくことで、万が一の故障や不具合によるリスクを大幅に軽減することができます。
また、この時期はゲリラ豪雨や台風に見舞われることもあります。
近年深刻化する夏の悪天候に備えるためにも、雨天時の視界を確保するワイパーの点検は欠かせません。
ワイパーゴムにひび割れや劣化がないか、拭きムラや異音(ビビリ音)がないかを確認し、必要に応じて早めに交換しましょう。
ここでは、ドライバーが押さえるべき基本の点検項目を一覧で紹介するのでチェックに役立ててみてください。
| 点検項目 | チェックすべきポイント | 怠った場合のリスク |
|---|---|---|
| タイヤ | 空気圧・タイヤの溝・亀裂損傷 | パンク・バースト |
| エンジンオイル・冷却水 | オイル・冷却水の量、漏れ | オーバーヒートで走行中エンジン停止 |
| バッテリー | バッテリー液の量・経年時間 | バッテリーあがり・破裂 |
| ワイパー | 拭き取り・噴射状態ウォッシャー液量 | 視界不良 |
| ライト | 点灯、点滅状態・レンズの損傷 | 整備不良(道路交通法違反) |
| 緊急対応用品 | 発炎筒・三角表示板の有無など | 二次事故誘発 |
参考:日常点検15項目(私にもできるマイカー点検) | JAF
まとめ:夏のリスクを理解し、組織全体で安全行動を徹底しよう
この記事では、夏の行楽シーズン特有の事故を防ぐための安全運転術を紹介していきました。
この時期は、交通量の増加や暑さによる体調の変化、渋滞や長距離移動による疲労やストレスなど、一般ドライバーをはじめ企業ドライバーにとっても交通事故のリスクが高まります。
安全運転の基本に立ち返り、日々の車両点検、体調管理、時間に余裕を持った行動を徹底することで、ドライバーの安全を守り、企業の信頼を築き上げることができます。
自分自身が事故を起こさないように注意することはもちろんのこと、周囲に事故を誘発させるような運転は避けましょう。
事故防止には、習慣化した安全教育が必要不可欠です。
そこで「JAF交通安全トレーニング」をおすすめします。
JAF交通安全トレーニングでは、季節的な特性を踏まえた安全運転講座をはじめ、JAFが長年培ってきた交通安全のノウハウをふんだんに盛り込んだ多種多様な教材を毎月配信しています。
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一人ひとりが安全運転を意識することで、この夏を安全に乗り越えましょう。
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