無料で使える交通安全資料11選|朝礼・研修・掲示での活用方法も解説
業務中の交通事故を防止するため、「まずは無料で手に入る資料を参考にするところから」と考える企業は少なくありません。
しかし、見つけた資料が企業向けではなく一般ドライバー向けだったり、申し込みフォームが有料注文だったり、そもそもダウンロードページにたどり着けなかったりすることもあるでしょう。
さらに、無料の資料を集めた段階で満足してしまい、業務でどう活かせばいいか分からないまま放置されるケースも少なくありません。
この記事では、無料かつ高品質な交通安全資料を手に入れるにはどこを探せばよいのか、そして手に入れた資料を社内でどのように活用すればよいのかを分かりやすく解説します。
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無料の交通安全資料とは?|公的機関の資料とホワイトペーパーの違い

無料で配布されている交通安全資料は、大きく「公的機関」「業界団体・公益団体」「民間企業」の3つが配布するものに分かれます。
| 公的機関の資料 | 業界・公益団体の資料 | 企業のホワイトペーパー | |
|---|---|---|---|
| 配布元 | 国土交通省・警察庁・内閣府・厚生労働省・都道府県警・自治体・NASVAなど | 交通安全協会、トラック協会、自動車関連団体など | 保険会社、リース会社、車両管理サービス会社、交通安全教育事業者など |
| 資料内容 | 事故統計、法令・制度、交通安全啓発資料、指導用教材、ガイドライン | 安全運転教材、業界別事故傾向、運転技術、啓発冊子、チェックシートなど | 事故防止ノウハウ、社用車管理、安全運転教育、チェックリスト、事例、課題解決策 |
| 入手難易度 | 比較的入手しやすい。PDF、CSV、Excelなどで配布される | 比較的入手しやすいが、会員限定・対象業種限定の資料もある | 入手にやや手間がかかることが多い。PDFを直接ダウンロードできる資料もある |
| ターゲット層 | 一般ドライバー、企業、学校、高齢者、子どもなど幅広い | 一般ドライバーから特定業界の事業者まで | 企業の安全運転管理者、総務・人事、車両管理担当者、経営者など |
| 主な目的 | 交通事故防止、制度周知、啓発、行政施策の普及 | 交通安全啓発、会員支援、業界全体の事故削減 | ノウハウ提供に加え、自社サービスの認知や見込み顧客の獲得 |
資料と言ってもポスターやチラシといった単一ページのものから複数ページにわたってまとめられたものまでさまざまです。
なお、ホワイトペーパーをJAFトレでは「お役立ち資料」と呼称するなど、企業によっては呼び名が異なる場合があります。
※ホワイトペーパーとは
企業が専門分野のノウハウや調査データ、課題の解決策をまとめて配布する資料のことです。もともとは政府の「白書」を指す言葉でしたが、現在では企業が見込み顧客に向けて提供する資料を指すことが一般的です。発行元によって入手難易度や入手方法が異なることがありますが、そのほとんどが無料で手に入ります。
朝礼や掲示物にそのまま使える無料の交通安全資料

朝礼で配布したり、あるいは事業所内に掲示できる資料があると、従業員同士のコミュニケーションの活性化にもつながります。
なお、朝礼で何を話すかというテーマ選びについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。併せて参考にしてみてください。
JAF交通安全トレーニング|「交通安全ウィークリーテーマ」
JAF交通安全トレーニングでは、企業の交通安全教育に役立つホワイトペーパーとして、さまざまなテーマに沿った「お役立ち資料」を無料で配布しています。
そのうち「交通安全ウィークリーテーマ」は、月ごと・週ごとに交通安全のポイントを整理し、その時期に注意すべき運転時のリスクや推奨される行動をまとめたホワイトペーパーとなっています。
時期に合わせてダウンロードいただけるよう、半年ごとに分けて資料化しており、朝礼などのテーマ選びにも活用できます。
交通安全上のリスクを季節に合わせて継続的に周知できるため、ドライバーの安全意識の定着はもちろん、朝礼のマンネリ化解消にもつながるでしょう。
この資料のダウンロードはこちらから
交通安全ウィークリーテーマ(4月~9月版)|JAF交通安全トレーニング
交通安全ウィークリーテーマ(10月~3月版)|JAF交通安全トレーニング
内閣府|全国交通安全運動ポスター・チラシ
内閣府は春と秋の全国交通安全運動に合わせて、ポスターとチラシをPDFで公開しています。
直近の2026年秋版では、「夕暮れ時の早めのライト点灯」「飲酒運転・ながらスマホの根絶」など、その時期に重点的に注意すべきテーマが掲げられています。
イラストを基調とした縦型・横型のポスター、重点項目を記載したチラシが配布されているので、印刷して目につきやすい場所に掲示することで季節ごとの話題を共有することができます。
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また、全国交通安全運動の目的などについては、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
日本交通安全教育普及協会|高速道路における発炎筒の使い方ポスター
日本交通安全教育普及協会では、主に高速道路を利用するドライバー向けに、発炎筒の使用方法を分かりやすく解説したポスターを配布しています。
事故や故障で停車した際の追突といった二次災害を防止する目的で制作されています。
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なお、高速道路上の主な故障原因や落下物による事故リスクについては、以下の記事でそれぞれ詳しく解説しています。
事故の傾向を社内で共有するための統計・分析資料

交通安全に関する注意喚起は、それをただ繰り返すだけでは形骸化しやすく、ドライバーが自分事として捉えにくくなります。
「誰が」「どんな場面で」「何が」危険なのか、具体的なデータを示すことでイメージしやすく、ドライバーの納得感を高めることにつながります。
警察庁|交通事故統計
警察庁では、全国の交通事故に関する統計資料を過去11年分(記事執筆時点)公開しています。
月ごとの交通事故統計をまとめた月報では、交通事故の発生状況や死者数・重傷者数の推移などを確認することができ、毎年2月下旬から3月上旬ごろに公開される年報では、年齢層や歩行中・自動車乗車中といった状態別の傾向、事故の特徴が記されているため、客観的なデータを用いて交通安全啓発に繋げることが可能です。
警察庁が発表する一次情報である統計を引用することで、具体的な事故リスクを示す根拠としても活用できます。
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日本損害保険協会|高齢者の交通事故防止
日本損害保険協会の刊行物・報告書のページでは、高齢者に多い事故の特徴と、その予防策をまとめたチラシを配布しています。
交通事故統計データをもとに、イラストで分かりやすく紹介している点が特徴です。
このチラシを社内配布資料として活用することで、高齢ドライバーへの安全教育だけでなく、業務中に高齢者と接する機会のあるすべてのドライバーへの注意喚起にも活用できるでしょう。
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JAF交通安全トレーニング|年代別による事故傾向と対策
JAF交通安全トレーニングには、若年・中年・高齢層それぞれについて、事故の特徴や背景要因を整理し、各年齢層に即した対策を解説した資料があります。
年代によって運転経験や身体特性など、事故につながりやすい要因は異なります。そのため、ドライバー全員に同じ注意喚起や教育をおこなうのではなく、それぞれの年代に合わせた対策を講じることも重要です。
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社内の交通安全教育の進め方が分かる資料

交通安全資料はただ配布したり、たった一回の研修で紹介するだけでは、十分な教育の効果が得られるとは限りません。
事故防止につなげるためには、自社の課題に合わせて教育内容を決め、実施後の反応や理解度を確認しながら改善を重ねていく必要があります。
厚生労働省|交通労働災害を防止するために
厚生労働省では、従業員を運転業務に従事させる事業者に向けて、交通労働災害を防止するための資料を公開しています。
運送業に限らず、営業や配達などで社用車を運転する事業者も対象としているのが特徴です。
この資料では、適正な労働時間・走行管理をはじめ、企業として取り組むべき対策が幅広く整理されており、教育についても、睡眠や飲酒の影響に関する理解、危険予知訓練、交通安全情報の活用などが記載されています。
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自動車事故対策機構(NASVA)|危険予知トレーニングシート集
自動車事故対策機構(NASVA)は、自動車事故の被害者支援と事故防止を目的とした、国土交通省所管の独立行政法人です。
NASVAが公開している「危険予知トレーニングシート集」は、事業用(緑ナンバー)向けに作られているものの、交差点や雨天時の場面などは自家用(白ナンバー)の社用車にも共通する部分があり、幅広く活用できます。
危険予知トレーニング(KYT)とは、運転中を想定した場面から事故につながる危険要因を予測し、それを的確に回避する習慣を身につける訓練ですが、このシート集では、実際に発生した事故やヒヤリハット事例を参考に、交差点の右左折、雨天時の走行、駐車車両のある道路など、実践的な場面をイラストで再現しています。
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JAF交通安全トレーニング|交通安全教育は“属人化”から“仕組み化”へ eラーニング活用法
交通安全教育を継続して実施するうえで、担当者によって内容や実施頻度に差が生じる「属人化」が課題となることがあります。
JAF交通安全トレーニングのお役立ち資料「交通安全教育は“属人化”から“仕組み化”へ eラーニング活用法」では、企業における交通安全教育の属人化にスポットを当て、eラーニングを活用して教育を体系化・効率化する方法を学ぶことができます。
導入事例や具体的な教材紹介に加え、教育効果を可視化して業務の改善につなげる考え方も示されています。
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そのほかJAFトレが無料で公開している資料の紹介

これまで紹介した資料のほかに、JAF交通安全トレーニングでは多角的な視点の交通安全資料を公開しています。
ここでは、一部の資料を紹介します。
この記事で紹介しきれなかった資料をご覧になりたい方はこちらから
あいまいになっている交通知識を再学習|その標識答えられますか?道路標識クイズVol.1
運転免許を取得する際に学んだ道路標識の意味やルールは、時間の経過とともに記憶が曖昧になることがあります。
この資料では、道路標識の種類や意味を確認しながら、交通安全知識に関する自身の理解度をチェックすることができます。
この資料のダウンロードはこちらから
心理学と交通安全は関係あるのか?|交通心理学から考える事故防止へのアプローチ
交通事故を防ぐには、交通ルールの理解や運転技術だけでなく、運転中の心理状態についても理解することが大切です。
この資料では、運転時に生じる心理的な危険性について解説しています。
特に、安全装備などによる安心感から無意識のうちに運転が大胆になる「リスク補償行動」や、危険な兆候があっても「自分は大丈夫」と事象を過小評価してしまう「正常性バイアス」など、事故につながる可能性のある心理に着目しているのが特徴です。
この資料のダウンロードはこちらから
無料の交通安全資料を社内で使う際の注意点
無料で手に入る資料であっても、自由に使ってよいとは限りません。
朝礼での配布や社内研修、掲示物として活用する前に、次の点を確認しておきましょう。
- 利用規約・二次利用の条件を確認する
- 出典を明記して使う
- 発行時期と情報の鮮度を確認する
- 自社の業務や車両の実態に合っているものか確認する
- 資料ごとに、複製や加工の可否、配布可能な範囲は異なる
省庁などのWebサイトでは、出典を明記すれば複製や加工を認める利用ルールを定めているケースが多くありますが、イラストや写真など第三者が権利を持つ一部の素材は対象外となる場合があるため、注意が必要です。
また、団体や企業が配布する資料は、ダウンロードした本人や社内に限った利用が前提とされ、再配布や内容の改変が一切禁止されていることもあります。
資料を使う前に、配布元の利用規約やサイトポリシーを確認してから利用すると安心です。
まとめ:無料の交通安全資料を社内教育の仕組み化のきっかけにする

この記事では、無料で手に入る交通安全資料の探し方と、企業の交通安全教育への活用方法を解説しました。
無料の資料でも、朝礼での共有や事業所への掲示などに活用できます。
しかし、誰がどこまで読んで、何を理解したのかは把握できません。
担当者が替われば、どのような目的でその資料を使ったのかすら分からなくなります。
だからこそ、集めた資料を配布して満足するのではなく、継続的な教育のきっかけや仕組みの一部にしていくことが求められます。
そこでおすすめしたいのが、JAF交通安全トレーニング(JAFトレ)です。
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JAFトレは、JAFが長年培ってきた交通安全の知見をもとに制作している、eラーニング形式の企業向け交通安全教材です。
実際の交通シーンを想定した実践的な教材を毎月配信し、受講者の学習状況を可視化する管理者機能も備えています。
JAFトレとお役立ち資料を活用して、継続的な安全教育の仕組みづくりに役立ててください。
※このコラムを運営している株式会社JAFメディアワークスは、企業向けの交通安全教材「JAF交通安全トレーニング(JAFトレ)」を提供しています。
JAFトレのHP上では、契約の有無にかかわらずダウンロードできる交通安全資料を無料で配布しており、企業の交通安全啓発にご活用いただいています。
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