JAFトレコラム|交通安全
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「運転が上手い人」の特徴とは?安全意識の高いドライバー育成と企業の取り組みを解説

あなたは「運転が上手い人」と聞くと、どのようなイメージを思い浮かべるでしょう。

真っ先にレーシングドライバーのような運転のプロを想像する人や、日常の運転でバック駐車を何度も切り返さずにできる人、はたまた狭い道でもスムーズに操作する人のことを想像することが多いかもしれません。

もちろん、ハンドル操作や車両感覚といった運転技術は、安全に運転するうえで大切な要素の一つです。

しかし、車を思いのままに操れる人だけが「運転が上手い人」とは限りません。

現代の複雑な交通社会に生きる私たちにとって、「周囲の状況をよく確認する」「危険を予測した運転ができる」といった交通安全の基本に忠実なドライバーこそ「運転が上手い人」といえるのではないでしょうか。

この記事では、安全運転の視点から運転が上手い人の特徴を紐解き、企業としてドライバーの安全意識を高めるための取り組みについて解説します。

安全運転意識を高める教育手法・教材がわかる!

運転が上手い人の定義

先述したように「運転が上手い」という言葉には、人それぞれの解釈があります。

「サーキットを速く走れる人」と答える人もいれば、「車庫入れが得意な人」と答える人もいるでしょう。

しかし、安全運転の視点で考えると、単純な操作技術に限る話ではなくなってきます。

自分の運転技量や車両の特性を正しく理解し、状況に応じて最適な判断・操作ができる人こそが、「運転が上手い人」といえます。

参考:安全運転のコツ「講習会」 | JAF

操作技術だけが運転の上手さではない

ハンドル操作やブレーキ操作、車両感覚は運転に欠かせない要素です。

特に業務で運転する場合には、バック駐車や狭い道でのすれ違い、車線変更などの機会が多いはずです。

これらの動作をスムーズに完了したり、安定してできるに越したことはありません。

しかし、その技術を追求することによって、安全な運転が疎かになっている可能性があります。

例えば「目視確認をしない」「スピードを落とさずに狭い道を走る」「歩行者や自転車との間に十分な間隔を取らずに通過する」といった自己中心的な運転をすれば、周囲に不安を与えてしまうだけでなく、思わぬ事故を招きやすくなります。

「車を上手に動かす」ことも重要ですが、「事故を起こさない・起こさせない」という根本的な意識が何よりも必要不可欠です。

周囲の状況を読んで危険予測を立てる

安全なドライバーは、ただ車を前に進めるだけでなく、「住宅街だから子どもが飛び出してくるかもしれない」「駐車車両の陰に歩行者がいるかもしれない」「交差点では自転車が一時停止せず進入してくるかもしれない」といった危険予測を運転と同時におこなっています。

危険予測をしておくことで、あらかじめ速度を落としたり、一時停止場所では完全停止をしっかりおこなったあと、多段階停止を用いて交差点に進入するなど、常に安全を意識した運転につなげることができています。

危険を事前に予測・察知した上で事故を未然に防ぐ、いわゆる防衛運転を継続的に実践していくことが大切です。

安全運転5則から運転の基本を意識する

さらに企業ドライバーに求められる「運転の上手さ」の中には、安全に目的地まで到着することも挙げられるのではないでしょうか。

その基本となる考え方の一つ、「安全運転5則」を紹介します。

安全運転5則は、警察や交通安全協会などの啓発活動に活用されているため、安全運転の基本項目といえます。

内容は、以下の5つです。

  • 安全速度を必ず守る
  • カーブの手前でスピードを落とす
  • 交差点では必ず安全を確かめる
  • 一時停止で横断歩行者の安全を守る
  • 飲酒運転は絶対にしない

これらを運転時にはいつも実践するようにしましょう。

安全運転5則についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事を参考にしてください。

運転が上手い人に共通する特徴とは

運転が上手い人の特徴には、いくつかの共通点があります。

ここでは、企業としての安全運転視点で見た実例を紹介します。

速度や車間距離に余裕を持てている

飛び出しの多い住宅街や通学路、雨や夜間で視界が悪い状況など、環境は目まぐるしく変わっていきます。

環境の変化によって、法定速度内での走行や予測を立てた運転をしていたとしても、危険が生じる可能性はゼロにはなりません。

その時々の状況に応じて車を停止させたり、安全を確保できる速度までスピードを落とすといった判断力が必要になります。

さらに前車との車間距離を適切に保つことも大切です。

前の車との距離が近ければ、万が一の際、安全な回避行動をとることが難しくなるなど、衝突の危険性を高めます。

また、車間を詰めることで「車間距離不保持違反」、前車に威圧感を感じさせるなど悪質なものは「煽り運転(妨害運転)」として検挙されてしまう可能性もあるため、注意が必要です。

速度調整と車間距離の取り方はドライバーの安全意識が表れやすい部分でもあります。

これまで自分は「運転が上手い人」として安全な速度や車間距離を取れていたかどうか、この機会に振り返ってみるのもいいでしょう。

以下の記事では、車間距離などが原因によって引き起こされるトラブル「煽り運転」の罰則についても詳しく解説しています。近年罰則が強化されたため、参考にしてみてください。

「急」のつく運転操作をしない

企業ドライバーは、業務によって時間に追われる場面が発生しやすいものです。

しかし、急いでいるからといって「急ブレーキ」「急ハンドル」「急アクセル」といった「急」のつく運転をしてしまうと、周囲に不安や恐怖を与えるだけでなく事故のリスクを高めてしまいます。

「運転が上手い人」は、早い段階で周囲の状況を確認しているので、余裕を持った操作ができます。

余裕がある丁寧な操作は、自分の次の行動を周囲に伝えやすくなるので、事故防止につながるといえます。

「自信」と「過信」の違いを理解している

安全に車を運転するためには、車両感覚や判断力に一定の自信を持つことは必要です。

しかし、その自信が「自分は運転が上手いから事故など起こすはずがない」といった過信に変わると危険です。

過信した状態のドライバーは、運転時に必要な適度な緊張感が薄れたり、注意力が散漫になったりと漫然運転を引き起こすおそれがあります。

漫然運転によって危険の発見が遅れれば、重大事故につながる可能性が高まります。

本当に「運転が上手い人」は、自分の技術に自信を持ちながらも、周囲のリスクを冷静に見極め、運転に集中することができるものです。

経験によって培った自信がいつのまにか過信に変わらないように、常に事故を防ぐ運転を意識することが大切です。

漫然運転を防ぐ対策については、ぜひこちらの記事を参考にしてください。

「運転が上手い人」を育てる|企業がおこなうべき施策とは

個人の意識だけに頼るだけでは、安全に配慮ができる「運転の上手い」ドライバーは育ちません。

企業が主導となって、ここまで解説してきたような内容を継続的に学ぶことのできる機会を設けることが必要となります。

OJTによる運転指導で危険予測力を養わせる

「運転が上手い人」を育てるには、危険予測の力を高める指導が欠かせません。

「住宅街」「交差点」「駐車場」「雨天」「夜間」など、事故が起きやすい場所や時間から、「どこに危険があるか」「どのように行動するか」を想像できる力を養わせるべきです。

そこで、実際の業務ルートを使ったOJT(On the Job Training)がおすすめです。

先輩社員や管理者が同乗し、見通しの悪い交差点の確認方法、歩行者や自転車への注意点、駐車場内での動き方などを具体的に伝えることで、口頭で教えただけでは気づきにくいポイントを理解することができます。

一方で、OJTは指導側の経験や感覚に頼りすぎると、指導内容にばらつきが出ることがあります。

確認すべきポイントや評価項目をあらかじめ整理し、一定の基準で指導できる仕組みを整えておきましょう。

ヒヤリハットを可視化して情報共有する

運転する機会が多いほど、それだけ「ヒヤリハット」に遭遇する確率が高くなります。

ヒヤリハットを「危なかった」「助かった」で終わらせず、社内で共有してみましょう。

例えば、「ここの住宅街の交差点は、外壁の死角で歩行者や自転車が見えない」「納品先の駐車場は、前から入ると誘導なしで出るのは危険」など、実際の現場で得た気づきを共有することで、ほかのドライバーの危険予測に役立ちます。

こうした情報は、企業にとって貴重な財産です。

一人ひとりのヒヤリハット情報を収集し可視化して共有する「ヒヤリハットマップ」を作成してみることも、事故防止の観点では有効です。

ヒヤリハットマップを活用した企業の取り組み例をこちらの記事でまとめています。ぜひ参考にしてください。

ドライブレコーダー映像を確認して運転行動を振り返る

安全運転を定着させるには、日々の運転行動を振り返ることが必要です。その方法の一つとして、ドライブレコーダー映像の確認があります。

実際の映像から、車間距離や一時停止の有無の確認、アラート機能があれば、急ブレーキ、急加速、速度超過といった運転行動を追うことができます。こうした映像をもとに、必要に応じて個別指導や社内教育につなげ、ドライバー本人が気づかなかった癖を見直すきっかけにしましょう。

重要なのは、ドライブレコーダー映像を「監視」ではなく、安全行動を定着させるための「振り返り」に活用することです。

運転の不備を見つけて責めるのではなく、「その行動がなぜ危険なのか」「次に同じ状況ならどうすればよいか」を一緒に考えることで、当事者も納得しやすくなります。

安全行動を定着させるには、一方的な指摘ではなく寄り添う対話が大切です。

こちらの記事では、人材教育に活かせる法人向け通信型ドライブレコーダーについて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

まとめ:運転はテクニックよりマインドが大事

この記事では、運転が上手い人の行動や考え方を例に、会社としての教育方法など取り組みについて解説していきました。

運転が上手い人は、車を自由自在に操れる人ではありません。危険をいち早く予測し、周囲に配慮ができるドライバーこそ、本当に運転の上手い人といえます。

特に企業ドライバーの場合、その運転行動は本人だけでなく企業の信用にも関わります。安全行動を日々の運転業務の中で定着させるためには、継続的に学べる環境を整える必要があります。

そこで活用したいのが、JAF交通安全トレーニング(通称JAFトレ)です。

JAFトレとは、JAFが長年培ってきた交通安全啓発の知見を活かした、e-ラーニング形式の実践的な交通安全教材です。

実際の交通シーンを例にした危険予測や、安全運転に関する知識を学べるのはもちろん、受講者の学習結果を蓄積・管理できるため、管理者として効率よく安全運転教育につなげることができます。

JAFトレを活用して、安全運転を実践できるドライバーを育成し、企業全体で安全風土を育んでいきましょう。

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JAF交通安全トレーニング事務局

企業様向けの交通安全情報を発信するメディア「JAFトレコラム」の事務局です。 従業員の方の交通安全教育をサポートする配信教材「JAF交通安全トレーニング」を提供する株式会社JAFメディアワークスが運営しています。

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